土壌被害は、自然に対して・健康に対して影響を与えるというのはもちろん、土地という私有財産に影響を与えるため、莫大な費用にも大変影響を与えることになります。
昭和50年代に発見された地質汚染。工場で発生した六価クロム鉱滓を利用して埋め立てた土地を購入し、住宅地として開発した後で問題が発覚。現在322ヶ所で汚染が確認されている。
対策は現在でも続いており、費用の合計は200億円以上と推定される。
工場付近の井戸から、塩素系の揮発性有機化合物が検出されたのが発端。主たる汚染源として、電子部品工場が確認された。
汚染は地下水に達し、下流2km程度まで広がっていた。
1991年10月に工場跡地を再開発中に、重金属等による汚染が発見された。1994年5月には汚染対策費として、約111億円が計上された。
旧河川の氾濫原の豊富な地下水が、トリクロロエチレンで汚染されていることが水道水質スクリーニングで発見された。
上流の電機工場が汚染源と見られる。
完工寸前のマンションで、土壌・地下水汚染が問題となり、開発業者の判断でマンションを取り壊した。